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第1話「おちんぽ人間の呪い」

 一人で家に居た時の事だ。
 来客を知らせるインターフォンが鳴ったので、玄関を開けた。
 立っていたのは黒衣の老婆だった。
 フードの下に見えるのは、蝋の様なくすんだ白い肌とそこに刻まれる深い皺だ。
 俺は、怪しげな雰囲気に圧倒され、声を出せずにいた。
 
「亜里香はいるか?」

 老婆は俺の妹、笠井亜里香(かさいありか)を尋ねて来たらしい。
 居たとしても、この老婆に対してうそぶいていただろうが、亜里香は外出中だった。
 俺は首を横に振った。
 
「では、伝えておけ! お前の兄に【おちんぽ人間】の呪いを掛けた! 戻して欲しくばワシから盗んだ魔法のオーブを返せと!」

 一気にまくし立てられ、理解が追いつかない。
 おちんぽ人間? オーブ?
 何やらさっぱり分からない俺の前で、老婆は奇声を上げた。
 
「キェェェェイ!! おちんぷいぷいっ! チンポォォァァァ!! キエェェェイィィィ!!」

 頭がおかしい老婆だった。
 刃物や何かでも所持していて、襲い掛かってくるのではないかと、俺は身構えた。
 老婆は叫び疲れたのか、しばらくぜぇぜぇと肩で息をしていたが、静かに背を向け、去っていった。
 
「なんだったのか……」





 一息吐いた俺は、亜里香に電話で確認を取った。
 あのイカれっぷりを考えるに、亜里香には全く身に覚えがない相手かも知れない。
 そう考えていたが、意外にも亜里香は思い当たる節があるらしく、老婆の話を聞くやいなや、帰ってくるらしい。
 なんなのだろうか。
 何かを盗んだとか、老婆は言っていたが、亜里香の奴、何かやらかしちゃいないだろうか。
 可愛くて利口な自慢の妹に限って、万引きなんて愚行は犯していないはずだが……。
 ぼんやりと老婆と妹について考えていると、無性にムラムラして来た。
 おちんぽがグングン上を向き、固くなる。
 おちんぽが熱い。
 性とはかけ離れた事柄を頭に浮かべ、何とか勃起を鎮めようと試みるが、無駄だった。
 それどころか、卑しい妄想ばかりが湧き出てくる。
 よりによって、妹の裸体や、淫らな姿だ。
 確かに亜里香は可愛いし、何度か下着を盗んでオナニーをした事もある。
 だが、血の繋がった妹なのだ。
 こうまで狂おしく亜里香に劣情を催す事など、今まで無かった。
 
(……今この状態で亜里香が帰って来ては、不味い事になりそうだ)

 自身の行動を理性でコントロール出来るかも怪しいほどに、妹への欲情が募っていた。
 このまま亜里香の顔を見れば、襲い掛かってしまいそうだ。
 そうだ、おちんぽシコシコして、一度出すものを出せば、冷静になるだろう。
 亜里香が帰って来るまでには、まだ時間がかかるはずだ。
 そうと決めれば、早速オナニーだ、と俺は亜里香の部屋へ駆け込んだ。
 彼女のベッドに潜り込み、深く息を吸い込む。
 亜里香の香りが鼻腔をくすぐり、肺を満たす。
 幸せな気分になりながら、俺は下半身を露出させ、おちんぽを握り締めた。
 何という事か。
 握っただけで気持ち良い。
 物理的刺激は一切なく、妄想と匂いだけで、俺のおちんぽはイク寸前の様に敏感だった。
 2~3擦りでイッてしまうかも知れない。
 その前に、もっと亜里香の匂いを堪能しておこう。
 枕に顔を埋め、鼻をスンスンと鳴らす。
 シャンプーと亜里香の匂いが程良く混ざり合った、男を狂わす魔性の香りだ。
 ドクンとおちんぽが脈打ち、我慢汁があふれ出した。
 体勢はきついが、今日はこのまま枕に顔を埋めながら、フィニッシュしよう。
 おちんぽの下にティッシュを敷いて、いよいよ扱く寸前だ。
 亜里香の声が響いた。
 
「待って~! お兄ちゃん! オナニーしちゃ駄目ぇぇ!!」

 慌てて振り返ると、息を切らした亜里香が立っていた。
 
「なっ、あっ、亜里香、こ、これは……!!」

「説明は後でするから! 今はじっとしてて!」

 切羽詰った様子の妹に気圧され、俺はおちんぽ丸出しのまま、コクコクと頷いた。
 そこに座ってと、指示されるまま、おちんぽ出したまま、俺はベッドに腰かけた。
 何をするのかと思いきや、妹は俺の足元にちょこんと座ったのだ。
 目の前には上向きの我慢汁を流すおちんぽ。
 まるでこれからフェラチオでもするかの如き体勢。
 エロ過ぎる! これは血の繋がった妹でもエロスを感じずにはいられない!
 これ、誘ってるんじゃないか、押し倒しても良いんじゃないか、良いよね。
 そんな欲望が思考の八割を超えていた。
 
「は、初めてだから、上手に出来ないかもしれないけど、我慢してよね!」

 鬼畜変態兄貴の誹りを受けようとも、襲ってしまえ、と伸ばした手をピタリと止める。
 上手に出来ないとは、一体何か。
 考えが追いつくよりも早く、亜里香は、亀頭をぱくりと咥えた。
 
「ふぉっ!?」

 生暖かい口内の感触に包まれる敏感な亀頭。
 それだけでヤバイものの、亜里香はおちんぽを更に深く飲み込む。
 
「ま、待て待て! ヤバイヤバイ!」

 すぐに射精してしまいそうだ。
 妹が上目遣いに俺を見つめ、動きを止める。
 
「こ、これ以上は……もう今すぐにでも射精しそうなんだ!」

 いかなる心境の変化で兄のちんぽを咥え、しゃぶって見ようと思ったのか分からないが、妹のお口にちんぽ汁びゅるびゅる出しちゃうのは、イケナイ事だと思うのだ。
 妹は何かを察したように、目を伏せ、おちんぽをゆっくりと口から引き抜き始めた。
 良かった。すでに越えてはいけない一線を越えている気はするが、口内射精は免れたようだ。
 
「じゅるっ、じゅるる、じゅぷぷぷ……」

 全然免れていなかった。再び亀頭を口に含んだ亜里香は、じゅるじゅると唾液で淫らな音を立て、刺激した。
 仕上げと言わんばかりに、喉奥におちんぽの先端が触れそうな程、深く咥え込んだ。
 ただでさえイク寸前だったおちんぽが、これに耐えられるはずもなく、俺は射精した。
 妹のお口の中で、おちんぽがびくびくと震え、金玉から精液が尿道を駆け上がり、びゅるるっと喉奥に吐き出された。
 
「ん、んくっ……ん、んん……」

 なんと言う事でしょう。
 俺の妹は初めてのフェラチオでザーメンごっくんしてしまっている。
 少し苦しそうな声を漏らしながら、喉が動く。
 なんてエロい光景だ。
 
「ん、はぁ……はぁ……。気持ち良かった?」

「あ……ああ……気持ち良かった……凄く……」

「ふふ、良かった」

 にっこりと笑う妹に、戸惑う俺。
 何故俺はおちんぽしゃぶしゃぶされ、ザーメンを搾り取られたのか。
 あの老婆と何か関係があるのだろうか……。
 
「あの、お兄ちゃん? 詳しくは今から説明するから、まずはズボンを……」

「す、すまん。ちょっと待っててくれ」

 脱ぎ捨てたパンツとズボンを穿き直し、俺達は小さなピンクのテーブルに向かい合って座った。
 
「えっと……。まず最初に。私、実は魔法使いなの」

 一瞬、俺を除く世界中の人々の頭がおかしくなってしまったのかと疑った。
 実は老婆や妹だけではなく、街行く全ての人がこんな具合にクレイジーになっているのだ。
 俺は相当ポカンとしていたのか、妹は、言葉だけじゃ信じて貰えないよね、と苦笑いした。
 
「これならどうかな。ウトイモウトイモ、ポルターガイストの魔法!」

 ああ、やっぱり俺の妹は……もう……。と悲観してしまったが、それはすぐに驚きへと変わった。
 亜里香の部屋に置かれている家具や雑貨が宙を浮き、ふよふよ漂い始めたのだ。
 
「なっ、なんだ、これは!? まさか、本当に魔法なのか……!?」

「うん。……今まで黙っててごめんね」

「いや、謝られる事ではないが……。と、とにかく、話を続けてくれ、亜里香」

「そうだね。次に、お兄ちゃんが会った老婆だけど……あの人も魔法使い。けど……」

「悪い奴なのか?」

「うん。……この魔法のオーブを使って、世界を支配しようとしてる」

 亜里香の手には、光輝く玉が乗っていた。

「だから私はそれを阻止しようと、これを盗み出したの。お兄ちゃんには迷惑を掛けちゃったけど、私にしか出来ない事だから……」

「まあ、俺達の様な一般人は魔法も使えないし、悪い魔法使いが世界を支配しているなんて、知る由も無い。どうしてお前は魔法使いに?」

 亜里香は、あの老婆に魔法を教わったと言う。
 世界征服の手ごまとして利用するつもりだったのだ。
 しかし、悪の道に降らなかった亜里香は、世界征服の要となる魔法のオーブを盗み出した。
 
「……良し。老婆や亜里香の事はある程度分かった。……俺が次に聞きたい事、分かるよな」

 亜里香は恥ずかしそうに顔を赤く染め、俺から視線を反らし、立ち上がった。
 語らぬ代わりに、一冊の本を本棚から取り出す。
 あるページを開き、俺に差し出して来た。
 
「おちんぽ人間の呪い……」

 そこに描かれていたのは、いかにも魔女と言った風貌の黒い女と、巨大なおちんぽを生やしたミイラの様な男だ。
 外国の童話風の挿絵だが、本文は日本語で書いてあった。良かった。
 おちんぽ人間の呪いとは、生命エネルギーの全てをおちんぽに使ってしまう呪いである。
 これにより、呪いを掛けられた者は、無限の射精が可能になる。
 しかし、射精の度に確実にエネルギーを消費しており、射精を続ければ、いずれおちんぽ以外が痩せ細り、最後には死んでしまう。
 オナニーなどしようものなら、永遠に続く快感に、おちんぽから手を離す事が出来なくなり、この挿絵の様な末路を迎えてしまうのだ。
 
「……だからか」

「うん。他の人にしてもらえば、止め時を失って死ぬまで続けちゃう事もないから……」

「これから、俺はどうすれば……」

「あ、安心して! 私がお兄ちゃんの……お、おちんちん……のお世話しながら、呪いを解くから!」

「お、おちんちんの世話!? ば、馬鹿! 俺達は兄妹だぞ!?」

「で、でも! お兄ちゃん死んじゃうんだよ!?」

 駄目だ。亜里香の目には強い決意が滲んでいる。
 説得してどうにかなるとは思えなかった。
 
「分かったよ。……俺も出来る限りの事はするからさ、何とか呪いを解こう」

 こうして、俺達兄妹の淫猥で凄惨な戦いが始まった。
 


第2話「足で! 腋で! おちんちんのお世話は大変!」へ続く!

お兄ちゃんは妹に敵わない【登場人物】


登場人物紹介


笠井凡太(かさいぼんた)
どこにでもいる一般的な男子学生
「おちんぽ人間」の呪いを掛けられ、妹と共に、悪い魔女「クバァ」に戦いを挑む。


笠井亜里香(かさいありか)
元クバァの弟子にして、正義の魔法使い。
貧乳だが、美少女であり、彼女に捧げる為にと、貞操を守っている男子も多い。
当の本人はお兄ちゃんに夢中で、他の男には一切興味がない様子。

悪い魔女
クバァ(くばぁ)
くぱぁではなく、クバァ。漢字で書くと、苦婆。
ちんぽだのまんこだの、年甲斐もなく連呼する悪い魔法使い。
世界征服の手伝いをさせるべく、魔法の才能に秀でた亜里香に魔法を教えるが、裏切られた。

魔女の刺客
ブルーブル(ぶるーぶる)
第1の刺客。
ぶるぶる振動攻撃で、女の子にエッチな事をしようとする。
雄牛の顔を持つ、痩せ細った男で、その皮膚は真っ青に染まっている。

夏休みの自由研究:エッチなスライムを作ろう!


「夏休みだな」

「……お兄ちゃんは年中夏休みじゃないの?」

 返す言葉もない。
 確かに俺は暇を持て余してふらふら、股間をぷらぷらさせて堕落した生活を送っている。
 
「そんな兄だが、柚季の自由研究くらいは手伝ってやれるぞ」

「自由研究? 私、そんなに子供じゃないけど……」

「そう言うな。俺に任せておけば何の問題もない」

「不安しかないよ……」

「俺の魔法を見せてやろぉぉ!!」




 取り出したのは、とろっとろの粘液が入った小瓶だ。
 これに魔法をちょちょいと掛けて、スライムを作るつもりだ。
 
「ふふふ、魔法界では名の知れたスライム作りの名人だったんだぜ」

「スライムって、ゲームとかに出てくる弱い奴?」

 柚季が首を傾げる。
 そこらの小学生が洗濯糊で作る物とは別種と言う事は理解しているようだ。
 だが、まだまだ甘い。
 
「侮るなよ、柚季。俺のスライムは雑魚じゃない。女の子にあの手この手で、卑猥な事をする機能に特化しているのだ!」

 ぷぷんちんちんッ、魔法の言葉を唱え、粘液に魔力を注ぎ込む。
 淡く閃光が走り、一瞬目がくらむ。
 粘液が、一つ二つ気泡を吐き出し、瓶が倒れた。
 小瓶から這いずり出てきた薄緑(うすみどり)の魔法生物。
 半透明の身体が、柚季目掛けてにじり寄る。
 
「な、なにこれ、気持ち悪い!」

「気持ち悪くない! 気持ち良いんだ!」

 スライムが、柚季の身体へと飛んだ。
 べちゃっ、と胸元に着地したそれを、柚季は慌てて引き剥がそうとした。
 柚季の指先が届くよりも早く、スライムは服の下へと潜り込んだ。
 
「い、いやぁっ! 気持ち悪い! 取ってよ、お兄ちゃ……んっ、あっ……」

 スライムは素早く乳首を捉え、早速責めを開始したようだ。
 液状の身体を活かし、乳首を包み込み、全方位から刺激する。
 突起をいくつか生やし、乳首を囲んで回転させるのだ。
 
「ふっ、んっ、あぁっ、な、なにこれ、だめっ……」

 服の下に潜り込んだスライムを取り出そうとしていた柚季だが、観念したかのように、その手を降ろした。
 片方の胸だけを責めていたスライムが、身体を伸ばして両乳首、同時責めへと移行する。
 
「あっ、あぁぁっ! やっ、あっ、あんっ、だめぇ!」

 柚季の口からは、嬌声ばかりが漏れて来ている。
 スライム責めの前に完敗したようである。
 この調子では、おまんこもぐっしょりであるに違いない。
 確かめてやろうと、下半身に手を伸ばして、俺はハッとした。
 いけない。これは自由研究だったのだ。
 いつもの様に柚季を喘がせて、おまんこ濡らしておちんぽ突っ込んで、種汁びゅるーっじゃいかんのだ。
 柚季の乳首をスライムに責めさせたまま、俺はしばし思案する。
 どうすれば、自由研究らしさが出るだろうか。
 脳をフル回転させ、妄想を広げる。
 
(エロく……さらにエロく……もっとエロく……ッ!!)

 良案にたどり着いた俺は、すぐに呪文を唱えた。
 周囲の風景がぼんやりと歪み、全く別の空間へと姿を変える。
 俺が魔法で作り出したのは、教室だ。
 細部にこだわり、席を埋めるだけの生徒も作り上げた。
 もちろん柚季の服も、制服へと変化させてある。ぬかりはなかった。
 
「えっ、なっ、なに……?」

 俺は教師役を務め、柚季には自由研究を発表する生徒になって貰おう。
 洗脳魔法で役割を与え、俺は一歩柚季に近付いた。
 
「それで、スライムの研究と言う事だけど、気持ち良いのかな?」

「えっ……。そ、それは……んっ、ん……」

 柚季は時折小さく喘ぎながら、赤面し、俯いた。
 俺の魔法で生徒になりきっている柚季には、答えられない質問だろう。
 何せ同級生達が好奇の視線を無遠慮に向けているのだ。
 
「答えられないなら直接確かめてあげよう。スカートをめくりなさい」

 強い口調で命令されると、逆らえない様にしてある。
 柚季は羞恥心に苛まれながらも、ゆっくりとスカートをめくり上げた。
 下着は愛液がぐっしょりと濡れ、太股にまで滴っていた。
 俺はそこに手を伸ばし、指で愛液を掬い取った。
 
「おやおや、これは……随分と感じているな」

 柚季は目を閉じて、羞恥に震えていた。
 
「さて、次は実際にスライムの姿を見せてもらおうかな」

 制服の上着を脱がせ、ブラジャーを取らせた。
 薄く伸びたスライムの身体が、豊満な胸にぴっちりと張り付いている。
 スライムの上からでもはっきりと乳首が勃起している様子が見られる。
 
「凄く、勃起しているね、そんなに気持ち良いのかな?」

 俺はスライムの上から柚季の乳房を撫で上げた。
 直接露出していないとは言え、半透明のスライムに覆われているのみだ。
 周囲の男子が鼻息荒く柚季の胸を凝視している。
 それがさらに柚季の羞恥を煽っているようだ。
 少し意地悪してやろうと柚季の下着に手を滑り込ませた。
 おまんこを割れ目に沿って撫で上げる。
 柚季のそこは、熱を持ち、ぬるぬるとした愛液の感触を伝えてくる。
 指先をわずかにおまんこの入り口に沈め、すぐに引き抜く。
 ぬちゃ、ぬちゃ……。
 卑しい音が教室中に響く。
 当然、柚季本人にもその音は聞こえているはずだ。
 
「あっ……やぁ……エッチな音立てないで……」

「俺が悪いのか? こんなにエッチな汁を出してる柚季が悪いんじゃないか?」

「んっ……やだぁ……」

 吐息も熱っぽくなり、潤んだ瞳が物欲しげに俺を見つめる。
 思わずこのまま制服セックスにもつれ込みそうになるが、まだ自由研究プレイを続けるべきだと、理性で本能を制する。
 
「さて、もっとスライムの性能を見せてもらおうか」

「えっ? そっ、そんなの……ひゃぁっ!?」

 胸にだけ張り付いていたスライムが、伸び広がり全身を包み込んでいった。
 同時に身に付けている制服を剥ぎ取りながらだ。
 薄緑の粘液に覆われ、身体の曲線がぬらぬらと怪しく光る。
 その内側で無数の突起が優しく愛撫を繰り返しているのだ。
 
「ふあっ、あっ、あんっ……んっ、あっ……」

 全身に快楽を感じ、柚季の上半身が力なく机に崩れ落ちた。
 粘液に覆われた尻を突き出すような格好に、男子生徒の興奮も一層高まった。
 最後に残った紺色の靴下も奪われ、全裸になった。
 
「ふむ、素晴らしい自由研究の発表でした。先生のおちんぽもギンギンだ」

 俺はチャックを開き、おちんぽを取り出す。
 それは、上を向き、我慢汁を滴らせていた。
 小声で呪文を唱え、スライムに次なる破廉恥行為を指示した。
 
「えっ、あっ、な、なに? 身体が勝手に……!!」

 スライムに覆われた柚季の身体は本人の意思と関係なく動き、俺を教室の後へと誘う。
 ギンギンに勃起したおちんぽを、柚季の手が握った。
 
「これが欲しいのか? 卑しい妹だ!」

「ちっ、違うの、身体が勝手に!」

 柚季は俺の身体をゆっくりと床に寝かせると、衣服を脱がせ始めた。
 スライムに支配されているが、その目は物欲しげにおちんぽを見つめている。
 全裸になった俺に跨る柚季。
 美少女の痴態に、教室は興奮の渦に包まれていた。
 あちこちから、シコシコ、クチュクチュと淫猥な音色が響いてくる。
 
「んっ……こっ、こんなの、駄目ぇ……」

 くぱぁっと、おまんこを覆っていたスライムが裂け目を作り出し、そこだけが露となった。
 おちんぽへ向けて、柚季の愛液がとろっと滴り落ちた。
 粘度の高いそれは、妹が発情し切っている事を証明していた。
 
「あっ、やだっ、みんなの前で……入っちゃうっ、ん、んんー!!」

 俺の熱い剛直が、柚季のおまんこに突き刺さった。
 熱い膣壁がおちんぽに絡みつき、俺は思わず声を上げた。
 
「あっ、あっあぁぁっ!」

 柚季が今日一番の嬌声を上げた。
 
「あ、ま、待って、入れてすぐにそんなっ、んっ、んあっ、あぁっ!」

 スライムは柚季の身体を支配し、無慈悲に腰を振らせる。
 薄緑の粘液に包まれた乳房が揺れる。
 
「はっ、あっ、あぁっ、あっ、はぁ、はぁ、だめぇ、ああぁんっ!」

 柚季の顔は快楽に蕩けきっている。
 口の端からは涎が滴り、熱く色っぽい吐息が漏れる。
 
「うっ、こ、これは……俺も、だっ、駄目だ……!」

 普段のセックスで柚季が自らここまで動く事はない。
 初めて味わう、女に犯されている感覚。
 それに飲み込まれそうになりながら、俺は必死に射精感を堪えた。
 柚季の胸に手を伸ばす。
 指は、スライムの柔らかな身体を簡単に突き抜け、敏感な突起に触れた。
 
「んっ、あっ、ちっ、乳首触っちゃ駄目ぇ!!」

 柚季の制止も聞かずに、俺は乳首をコリコリ、コリコリコリと執拗に責めた。
 おまんこがきゅぅきゅっと締まり、さらなる快楽を与えてくる。
 柚季の乱れ様も激しくなるなか、俺はついに絶頂を向かえた。
 せき止められていた精液がドバッと溢れ出し、柚季のおまんこを満たす。
 
「あっ、あぁぁぁっ! お兄ちゃんの精液、柚季のおまんこに出てるぅ!!」

 中出しへの興奮で、柚季も果てたようだ。
 役目を終えたスライムは崩れ落ちるように柚季の身体から剥がれ落ち、元の小瓶の中へと戻って行った。
 俺も呪文を唱えた。
 周囲の景色が元に戻った。
 
 



「ふふふ、柚季、夏休みはまだまだ終わらないぞ! 水遊びセックス! 夏祭りセックス! バリエーションはまだまだある!」

「年中夏休みのお兄ちゃんに付き合ってたら、身体が持たないよ……」

おわり

ミッション:愛液に濡れたパンティーでオナニーさせるのだ

 ある日の事だ。
 
「ねえ、お兄ちゃん。これ、なに?」

 柚季の声にテレビの画面から視線を移動させる。

「……魔法界と繋がるゲートだ」

 宙に浮いた、複雑な模様の円は、間違いなくそれだ。
 サメリが訪ねて来る予定はないし、イルの様な敵対者は侵入出来ない様、結界を張っている。
 ならば、これは一体。
 
(って、悩んでいる暇も無さそうだな)

 ゲートから漂い始めた圧倒的強さの魔力に、俺は全身の毛が逆立つのを感じた。
 もちろん、チン毛もだ。
 
「何だか分からんが、危険っぽいから、こっちへ来い」

 柚季の身体を抱き寄せ、ゲートを潜らんとする者への警戒を強める。
 ぬぅ、と、巨大な腕が生えて来た。
 それを皮切りに、ソイツはゆっくりと、ゲートを抜け出た。
 いかにもアホと言った顔付きの、巨漢だった。
 
「こ、こいつは、まさか……!」

「お、お兄ちゃん、この人……誰……?」

 半開きの口から涎を滴らせ、巨漢は腕を振り上げた。
 
「俺の魔法を見せてやろぉぉ!!」





 豪腕から繰り出される一撃を、咄嗟に展開させた結界で防いだ。
 一瞬遅れれば、今頃、俺の頭部は床に転がっていただろう。
 
「お、お兄ちゃんっ」

 抱き付いて来た柚季の身体は、恐怖に震えていた。
 
「大丈夫だ。この結界、魔法には弱いが、物理攻撃では絶対に壊れない」

 俺の言葉に、わずかではあるが、柚季は安堵の表情を浮かべた。
 この巨漢、『不死身のデーブ』と呼ばれ、魔法界では非常に恐れられている存在だ。
 あらゆる結界をすり抜けるゲートを生み出し、神出鬼没に現れ、暴虐の限りを尽くす。
 呼び名の通り、不死身であり、倒す方法はたった一つしかない。
 
「そ、その倒し方は……?」

「奴にオナニーをさせる。それしか無いのだ」

 不死身の力の根源はオナ禁(オナニーをしない事)だ。
 その力を失えば、デーブは穴の開いた風船の様にヘナヘナと萎んで消滅すると言われている。
 
「……なにそれ」

「俺に聞かれても困る。魔法界は不思議と夢とエロスでいっぱいなんだよ」

 ざっと説明を終えたところで、デーブが何度か結界を殴りつけた。
 
「お、お兄ちゃん、ここは、本当に安全なんだよね?」

「ああ、物理では壊れんが、デーブは魔法も使う。頭が悪いから、大概はがむしゃらに暴力を振るうだけだが」

 万が一にも魔法を使われたら、一気に壊滅だ。
 早めに手を打たなくてはなるまい。
 俺は柚季の腰に手を回して、身体を手繰り寄せた。
 
「なにを……ん、んん……ん……」

 強引に唇を奪い、舌をねじ込む。
 柚季は驚きつつも、俺に合わせて舌を伸ばしてきた。
 互いに貪りあう様な激しいキスをしながら、俺は柚季の尻に手を伸ばした。
 ふにふにと柔らかな尻肉を揉むと、柚季の吐息が熱を帯びて来た。
 チラリとデーブを見ると、小さな唸り声を上げつつ、こちらを凝視している。
 
「ぷはっ、お兄ちゃん! こんな事してる場合なの?」

「奴の様子を見てみろ」

 柚季がデーブの方を向いた。
 腹の肉に埋もれていたデーブのちんぽが、勃起し、顔を覗かせている。

「分かったか? 俺はこれから柚季にエロい事をして、奴のオカズにしようと思っているぜ」

「ええっ!? そ、それは流石に恥ずかしいよ……」

「そんな事を言ってる場合ではない!」
 
 俺はもう一度柚季にキスをした。
 少し大人しくなった柚季の背中に手を伸ばし、ブラのホックを外した。
 服に手を突っ込み、ブラジャーを抜き取った。
 
「下着は新しい物を買ってやるから、我慢しろ」

 俺はブラジャーに透過の術を掛けた。
 これでブラジャーは結果をすり抜ける事が出来るようになった。
 デーブに向けてブラジャーを放り投げた。
 
「ふぉぉっ!? ふぉっ、ふがぁふがあぁ」

「やっ、やだぁ。匂い嗅いでる……」

 まだ衣服に包まれたままのおっぱいをゆさゆさと揺らす。
 
「んっ、ふあ、くすぐったいよ、お兄ちゃん……」

「そうか、くすぐったいか」

 俺はぷっくりと膨らみ始めた乳首を摘まんだ。
 
「ひゃっ、あっ、あぁっ、やだぁ……」

 コリコリとした手触りを楽しむように指でこね回してやった。
 柚季が発情した様に、鼻にかかる高音で喘ぎ声を上げた。
 デーブはブラを鼻に押し当て、柚季の胸を見ている。
 
「柚季。自分で胸元開けて、あいつにおっぱいを見せてやれ」

「や、やだよ、そんなの恥ずかしい……」

 わがままな妹だ。
 甘やかすのは良くないと思いつつも、兄として、俺は少し手伝ってやる事にした。
 乳首の感度を高め、触りたくて仕方が無くなる魔法を掛けた。
 
「んっ、くっ、ふぅ……お兄ちゃぁん……おっぱいジンジンするぅ……」

「俺の言う事を聞けたら、たっぷり弄ってやる」

 柚季は身体をふるふると震わせ、迷っているようだが、割と呆気無く快楽に負けた。
 ゆっくりと胸元のボタンを外し、中に着ていたタンクトップを捲り上げた。
 露になったおっぱいに、デーブは歓声の様な咆哮を上げた。
 真っ白なおっぱいの中心で、薄紅色の乳首はぴょこんと勃起していた。
 
「良い子だ」

 柚季の豊満な胸を揉みながら、指先で乳首を撫でる。
 
「ふっ、あっ、あん……」

 むにゅむにゅと形を変える柔らかなバスト。さぞ、淫靡な光景だろう。
 俺は見せ付けるように、いつもよりも大げさに柚季のおっぱいを責めた。
 揺らし、揉み込み、乳首を弾き、摘まみ、引っ張った。
 
「あ、あぁぁ……はぁっ、はぁっ……うんっ、んっ……」

 柚季の嬌声が心地良く耳に響く。
 そろそろ下も頃合だろう。
 太股の内側に指を沿わせ、上へ向かって撫で上げた。
 指先に感じる、ぬるぬるとした愛液の感触。
 
「恥ずかしい妹だな。こんなに濡らして。自分で出した物だ、お前が舐めて綺麗にしろ」

「ん、んん、や、やだぁ、お兄ちゃん、意地悪しないで……」

「駄目だ。それともココで止めて欲しいのか?」

 俺の自慢のエロ妹が、ここで止めて欲しいなどと、言うはずがない。
 絶頂も精液も、まだ与えられていないのだ。
 俺の読み通り、柚季は指に付着した愛液に舌を伸ばした。
 ぺろぺろと舐めだしたが、まだだ。まだ足りない。
 
「そんな舐め方じゃ、いつまでも綺麗にならないぞ?」
 
 ぐちゅぐちゅに濡れた下着の上から、おまんこを揉みながら、柚季を急かした。
 柚季は大人しく俺の言葉に従った。
 口を開き、指をぱくりと咥えると、じゅぷじゅぷと淫らな音を立て、顔を動かし始めた。
 
「まるでちんぽを舐めているみたいだな」

 俺はご褒美に、クリトリスを軽く撫でてやった。
 柚季がビクリと身震いし、くぐもった喘ぎ声を漏らした。
 そろそろ良いだろうか。
 俺は柚季に足を上げる様に指示して、パンツを抜き取った。
 愛液の滴るパンツを、デーブに向けて投げ放った。
 べちゃっと音を立てて、パンツが床に落ちた。
 
「入れるぞ、柚季」

 柚季は結界の壁に手を付き、尻をこちらに突き出して来た。
 可愛らしいお尻の割れ目の、さらに先、おまんこは愛液で濡れ光っていた。
 すっかり固くなっているちんぽを手に取り、そこへ押し当てた。
 
「ふっ、んんっ……お兄ちゃんのおちんちん、熱い……」

 蕩け切り、ちんぽを待ちわびる柚季のおまんこに、亀頭の先端を押し込んだ。
 熱くうねる膣壁が纏わり付いて、ちんぽを迎え入れた。
 
「あ、あぁぁ……」

 柚季がか細い喘ぎ声を漏らす中、俺はちんぽをさらに奥へと突き入れた。
 根本まですっぽりとちんぽが入ると、柚季は深い息を吐いた。
 そう言えば、指で慣らすのを忘れていた。
 俺は腰をゆっくりと引き、同じ速度で突き出した。
 
「うっ、あっ、あんっ……」

「デーブが見てるのに、いやらしい顔してるぞ、柚季」

「やっ、あっ、言わないで……」

 徐々に腰を動かす速度を上げていく。
 ぬちゃぬちゃと響く粘着音も、合わせて大きくなっている。
 
「お兄ちゃんのおちんちん、好きぃ、気持ち良いよぉ……ん、んんぅ……」

 デーブを見ると、狙い通り、柚季のパンツを自らのちんぽに被せて扱いている。
 この調子で行けば、奴を倒せそうだ。
 俺は柚季の身体に手を回し、上半身を起こさせた。
 少々ピストンはし難くなるが、少しでも卑猥な絵図らを作りたかった。
 右手で柚季の身体を支え、左手で股間をまさぐる。
 ぷっくりと膨らんだクリトリスを手探りで見つけ、軽く摘まんだ。
 
「あっ、あっ、あぁっ、ダメェ、お兄ちゃん、それ、やっ……あっ、あんっ、気持ち良いのっ……」

 おまんこがきゅっと締まり、ちんぽを締め付けた。
 やり難さを感じつつも、クリ弄りと同時にピストン運動を繰り返す。
 
「はっ、あっ、あっ、ああぁぁーっ! イクッ、イクぅぅ!!」

 柚季が悲鳴をあげて、身体を震わす。
 千切られそうな程に、おまんこがちんぽを締め付けた。
 
「うっ、くぅ、キツイ……俺もイキそうだ……」

「はぁっ、はぁっ、来て、イッたばっかりの柚季のおまんこに、お兄ちゃんの精子、びゅーびゅーして!」

 柚季の淫語おねだりが引き金となり、俺も果てた。
 びゅくっ、びゅるっ。
 子宮にたっぷりと精液を注ぎ込んで、俺はちんぽを抜いた。
 一瞬忘れかけていたデーブを見ると、奴もオナニーを終えた様だった。
 デーブが吐き出した白濁液と、中身の無い皮だけが残っていた。
 
 


 後片付けを済ませ、俺達は並んでソファに座った。

「一時はどうなる事かと思ったが、一件落着だな」

「そうだね。部屋の掃除も終わったし……。何だか疲れちゃった」

 あくびをしながら柚季がもたれかかってきた。
 
「お兄ちゃん、少し、肩借りてても良い?」

「ああ……」

 魔法界から厄介な来訪者があったとは思えぬほど、ゆったりとした時間が流れる。
 たまには、こんな風に過ごすのも悪くないと、俺は思うのだった。
 

ちんぽわさわさ、分身の術!

 
 ある日の事だ。
 魔法界(俺が魔法を学んだ異世界である)から、魔術書が届いた。
 弟子(参照:弟子、現る)のサメリから、鑑定して欲しいとの伝言付きだ。
 
「ふーん……」

 パラパラとページを捲り、軽く目を通す。
 所謂『分身の術』を解説した魔術書の様だ。
 呪文は『パンピラ語(呪文に使われる言語の一種だぜ)』で書かれている。
 
「なあ柚季。俺が突然20人くらいに増えたらどうする?」

「なにそれ……ちょっと気持ち悪いかな……」

「き、気持ち悪いってなんだ! 気持ち良いと言え!!」

「だって、わらわらと群がってくるお兄ちゃんを想像すると……」

「くっ! こうなったら無理にでも気持ち良いと言わせてやる!」

 俺は勢いだけで呪文の詠唱を始めた。
 
「俺の魔法を見せてやろぉぉ!!」





 ポン、ポン、ポン、ポポポポポン。
 魔法の詠唱が完了すると、俺が30人増えた。
 リビングが狭い。
 
「お、お兄ちゃん、何これ……」

「「「逆ハーレムだ」」」

「一斉にこっちを見ないで! ハモらないで! パンツ脱がないで!!」

 こうして実際に自分自身が大量に存在しているのを見ていると、頭がおかしくなりそうだ。
 はっきり言って、想像を上回る気持ち悪さだ。
 俺は覆面の魔法を唱えた。
 リビングを埋め尽くす大量の『俺』は真っ白なマスクに顔を覆われた。
 少しはマシになったか。
 
「このお兄ちゃんが、オリジナル?」

「おう。さすがは俺の妹だ。どんなに姿形が一緒でも、コピーとオリジナルの区別がつくなんて!」

「他のお兄ちゃんはマスク被ったじゃん……」

 この件に関しては、柚季の愛と結論付けて終わらせておく。
 本来の目的を果たさんと、俺のコピー達が、柚季に群がり出した。
 ある者が後ろから羽交い絞めにし、正面にいたコピーは胸を揉みしだく。
 
「きゃっ、や、やだぁっ、こんなっ……んっ……レイプみたいなっ、あぁっ、だめぇ!」

 服の中に手を入れたり、指先や太ももに舌を這わせたりと、好き放題だ。
 柚季の口からこぼれたレイプの単語に、確かにと、思った。
 コピーとは言え、自分自身が狼藉を働いているので、素直に擬似寝取られに興奮する事にした。
 徐々に衣服が崩れ、肌の露出が増え、淫らな姿に変わってゆく柚季に、俺は勃起した。
 
「と、俺も加わる前に、少し読んでおくか」

 このコピー共の後始末も考えなくてはならん。
 一生この家をウロウロされては、自分自身とは言え、ぶちのめしてしまいそうだ。
 
「やっ、そ、そんな所、舐めないでっ……! あっ、あぁっ、だからって、指で撫でないでぇ……」

 いやらしく全身をまさぐられ、嬌声混じりに文句を言う柚季の声をBGMに、魔術書に視線を落とす。
 ふむ……ふむ……。
 どうやらコピーを消滅させるには、イカせる必要があるようだ。
 さらに、最後のコピーが消滅すると、これまでコピー達が感じた快楽が、術者に集積されると記されていた。
 なんだコレ! ただのエロ魔法じゃねぇか!
 サメリの奴、分かってて送って来たのだろうか。
 
「うっ、うう、出るぅぅ!!」

 コピーの一人がうめき声を上げた。
 柚季の頬にちんぽを擦り付けていた奴が、果てるらしかった。
 どびゅっ、びゅるるっ!
 頬に押し付けた亀頭の先から、精液があふれ出た。
 小さな悲鳴を上げた柚季の頬を白濁液で汚し、コピーは消えた。
 
「えっ、なに? き、消えたの……?」

「そいつらは射精をすると消える様だ。だから、頑張れ、柚季!」

「が、頑張れって、きゃっ、ちょ、ちょっと、やだ、やだぁっ……!」

 コピー達が強引に柚季を抱きかかえ、寝そべるコピーに跨らせた。
 騎乗位でセックスさせようと言うのだろう。
 
「んっ、ああぁっ、……入っちゃったぁっ……あっ、あっ、あ、突き上げられてるぅ、あぁぁ!」

 両手は別のコピーのちんぽを握らされた。
 周囲のコピー達も脇を舐めたり、背中にちんぽを擦り付けたりと、自由に柚季の身体を弄んでいる。
 
「どうだ、ちんぽに囲まれ、全身を性処理に使われる気分は」

「やっ、やぁっ、そんな事言わないで……、あ、あんっ……」

「そう言う割には、涎まで垂らして、腰振ってるじゃないか」

「んっ……あぁ……」

 俺の言葉に、柚季は感じたのだろう。
 腰の動きが早くなった。
 ぬちゅ、ぬちゅ、と結合部から卑猥な音を鳴らし、柚季は「犯される」セックスに没頭していく。
 
「あっ、あぁぁー……お兄ちゃんのちんぽいっぱいでっ、変になっちゃうよ……んっ、んんん!」

 寝そべっていたコピーが果てたようだ。
 コピーが消滅すると、柚季はぺたんと、床に尻餅を付いた。
 一息つかせる暇もなく、今度は四つん這いの格好を取らされる柚季。
 尻を持ち上げられ、露になったまんこからは、精液がトロトロと逆流していた。
 おかまいなしにちんぽを突っ込む。
 
「はっ、あぁっ!! またちんぽ来たぁ……やっ、あっ、あぁぁ!」

 先に出された精液をポタポタ滴らせながら、新たなちんぽに犯される姿は非常に淫靡に映った。
 気付けば、痛い程にちんぽが勃起していた。
 だが、ここはじっと待つ。
 コピー共の快感全てを味わいながら、最後に柚季の膣内にたっぷりと精液を注ぎ込むのだ。
 俺はひたすら待った。
 口を大きく開き、精液を待ちわびる柚季、ちんぽをしゃぶりながら、腰を振る柚季。
 様々な方法で淫らにちんぽを愛で、射精に導く。
 その光景に、何度もちんぽに手が伸びかけたが、その度グッと堪えた。
 やがて、最後のコピーが絶頂を向かえた。
 精液が掛かっていないのは眼球くらいではないかと思える程に、柚季は全身を汚されていた。
 
「はぁ……はぁ……お兄ちゃん……」

 ちんぽ汁を滴らせ、ふらふらと立ち上がった柚季は、見方を変えればホラー染みていた。
 俺は身体に魔力が集まりいくのを感じながら、身に着けていた物を全て脱いだ。
 むくむくと沸き上がる力は、快感であると言えたが、射精には及ばない。
 魔術書を読み違えていたのか、コピー達が味わった快感は? と疑問が浮かんだ。
 俺の前で跪いた柚季が、股間に顔を寄せた。
 
「お兄ちゃんの金玉……大きくなって来てるぅ……」

「なに!?」

 まさか、魔術書に記されていた、快感の集積とは、コピー達が放った分の精液を一度に射精する事を意味していたのか。
 俺の焦りを他所に、睾丸はどんどんと大きくなっていった。
 射精への欲求が高まり、ちんぽをピンと上を向いた。
 その先端からは止め処なく我慢汁があふれ出す。
 こ、これはヤバイぞ……。
 要するに、30回分の射精を一度に味わうのだ。
 未知の体験への恐怖と期待に、俺は生唾を飲んだ。
 柚季は惚けた顔で、逞しくなり過ぎている俺のちんぽを舐めている。
 
「くっ……は、始まる……!」

 びゅくっ……!
 一発目の精液が放たれると、柚季は俺を押し倒した。
 精液に塗れた身体が、ぬるぬると絡み付いてくる。
 ぴったりと密着させた身体をぬるぅとスライドさせ、柚季はまんこの入口をちんぽに押し当てて来た。
 
「はぁっ、はぁ、お兄ちゃんのちんぽ汁、いっぱい柚季にちょうだい?」

 ぬちゅぅ。
 二発、三発と続けて、絶え間なく射精しているちんぽが、柚季のまんこに飲み込まれた。
 コピー達が放った精液と、柚季の中からあふれ出す愛液が混じり、ちんぽに纏わりつく。
 
「ああっ、ゆ、柚季ぃ!」

 びゅるるるるるる。
 もはや膣内で何が起こっているのか、分からないほどだ。
 噴水の様に精液を撒き散らす快感に、俺はガクガクと全身を震わせた。
 
「いっぱいっ、あぁぁっ、いっぱい出てる! お兄ちゃんの精子、柚季の中に、いっぱい! いーっぱい!」

 ごぽっ、と精液を逆流させながらも、柚季はさらに寄越せといわんばかりに、身体を揺らす。
 互いの身体に挟まれた柔らかなおっぱいが、俺の体を撫で上げ、ぬちゃぬちゃと淫らな音を立てる。
 
「も、もうっ……だ、だめだ……!」

 終わる気配のない、射精とそれに伴う快感に、俺は意識を失った。
 
 



 分身の術を試した日から、数日が経った頃、柚季の留守を狙ってサメリが訪ねて来た。
 
「あの、師匠。先日お願いした魔術書の鑑定結果ですが……」

「おう、なんだ?」

「……ちんぽ ヤヴァイ とだけ書かれた報告書では、何が何だか……」

「あー……と言うか、お前、内容分かってて俺に依頼して来たのか?」

 サメリは一瞬黙ってから、首を横に振った。
 
「本当かよ……。まあ良い、呪文や効果は、こんな具合だ」

 サメリに送りつけたのとは別に、真面目に作った解析結果を見せる。
 
「ふむふむ。呪文はパンピラ語で、コピーを消すには性的快感を最大まで高める必要がある、と……」

「おい、習得するのは勝手だが、俺の前では使うなよ!」

「何故ですか?」

「快楽に狂うサメリを見たいとは思うが、その前に30人とか1人で相手にするのは、無理だ」

「師匠もコピーを作って、乱交させれば、お互いに快感を得られるかと思いますよ」

 確かに……。
 
「……お前って、時々俺より変態的な発想するよな」

 俺は、顔を赤く染めるサメリをからかいつつ、いつか実行しようと心に決めるのだった。



おわり

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